企業情報
ごあいさつ
日頃より北関酒造を、ご支援、ご愛顧賜りありがとうございます。
「北冠は毎日おいしい」をお届けできるよう、お酒造りに取り組んでまいりました。
経営理念として掲げる「人と人とのつながりを大切に」を念頭に置き、毎日従業員たちと会話し、コミュニケーションを図ることを第一に心がけています。
時代が大きく変化している昨今ではございますが、日々の情報をキャッチしながら、日本にしかない伝統的な文化でもある「日本酒」を守っていくために、日本のみならず、世界中の皆さまに、日本酒のおいしさや日本の素晴らしさを広めていくために海外事業にも積極的に取り組んでおります。
これからも先代たちが残してくれた「唯一無二」の繊細な匠の技術と最新の技術を交えながら、お客さまはもちろん、社員やその家族の未来のために、より一層がんばってまいります。
代表取締役社長

会社概要
- 社名北関酒造株式会社
- 設立1973年(昭和48年)12月3日
- 代表者鈴木 誠人 (代表取締役)
- 事業内容清酒の製造、販売および媒介
- 本社〒328-0004
栃木県栃木市田村町480
TEL:0282-27-9570 - 資本金9,000万円
- 従業員数40名(2024年4月現在)
- 認証FSSC22000
(2019年11月認証取得)
北関を知る

自然豊かな土地と豊富な水脈
栃木県南部に位置する北関酒造は、自然豊かな土地に恵まれています。日光山系から豊富に湧き出るおいしい水と、冬になると体を芯から冷やす日光颪は、日本酒を造るのに最適な環境です。

伝統の技術と
安全・安心な品質管理
北関酒造設立の1973年当初、新潟の杜氏たちと共に酒造りをすることから、弊社の歴史は始まりました。越後杜氏から受け継がれた酒造りを基本に、四季醸造システムを備えた酒蔵で、安定した品質のお酒を年間を通じて国内や海外へお届けしております。

日本酒に精髄した造り手
杜氏を筆頭に、蔵人たちが一丸となって、日々変化するお酒に、真剣に耳を傾け、時には迷いながら、最後は最高のお酒が完成すると信じ、日々お酒造りに邁進しております。
杜氏の声
- 下野杜氏
- 南部杜氏
上吉原 正人



資格・受賞歴
資格
- 下野杜氏
2009年11月取得(第4期生)
- 南部杜氏
2020年7月主席で取得
受賞歴
全国新酒鑑評会(金賞受賞)
- 平成24年
- 平成26年
- 平成29年
- 平成30年
- 令和元年
関東信越国税局鑑評会
- 平成25年 優等賞・栃木県総代
- 平成26年 優等賞
- 令和6年 優秀賞
IWC(インターナショナルワインチャレンジ)
- 平成26年
SILVER
- 平成27年
BRONZE
- 平成28年
BRONZE
- 平成29年
SILVER
- 平成30年
GOLD
- 令和2年
SILVER
- 令和3年
SILVER
栃木県酒造従業員きき酒大会(ささら杯)
- 第10回・第14回・第15回 優勝
一日のスケジュール
-
8:00朝礼
-
8:10氷出し仕込みの品温を調整するために仕込水の代わりに入れる作業
-
8:30
- モロミの品温経過確認
- 蔵内巡回
- 作業の多い所に入る
-
11:00きき酒がある場合はこの時間帯
-
12:00ランチ通常はランチ後にモロミ分析値確認
-
12:45昼寝午後の集中力と活動の質を落とさないために
絶対に必要な時間です
-
13:00
- モロミ分析値確認
- モロミの品温調整
-
14:00きき酒がある場合はこの時間帯
-
15:00
- 不定期で仕込み
- 仕込みデータ管理
- 機械類メンテナンス
- 手詰めでの瓶詰作業
-
17:00退社家族団らん、春~夏は家庭菜園など
安全・安心の取り組み
食品安全方針
北関酒造はお客さま視点に基づき、品質管理・衛生管理の徹底など安全・安心な製品づくりに取り組み、お客さまに心からご満足いただける製品を提供することによって社会に貢献してまいります。
行動方針
- 私たちは、食品安全に関する法令・規制要求事項、品質・食品安全要求事項を遵守し、コンプライアンスを推進します。
- 私たちは、製品の安全に関するお客さまからの要求事項を取り入れ、製造工程および作業環境に反映させます。
- 私たちは、食品安全マネジメントシステムの効果的な運用のために、社内およびフードチェーンと適切なコミュニケーション活動に取り組みます。
- 私たちは、食品安全方針に基づき、各部門で判定可能な目標を立案し、その達成に向けて自らの役割を認識し、どのように貢献できるかを常に考え仕事に取り組みます。
- 私たちは、食品安全方針の達成のために食品安全マネジメントシステムに継続的改善に努めるとともにマネジメントレビューを通じて定期的に見直します。
- 食品安全に対する力量確保の為、全従業員に食品安全教育を実施します。私たちは、食品安全方針をすべての従業員に周知するとともにホームページ等を通じて広く社外に向けて発信します。
日頃の活動を評価いただき、
北関酒造は2019年に
北関東の酒造メーカーで初めて、
FSSC22000の食品安全認証を取得しました。
- 【基礎体制の整備】
-
- 外部監査の導入
- 会社の現状調査
- 定期勉強会の開催
- 【職場環境の改善】
-
- ポケットのない作業服への刷新
- 工場内持込物のポジティブリスト化
- LED照明、エアーカーテンの導入
- フォークリフトのEF化
- 【SDCA・PDCAサイクルを回す仕組みづくり】
-
- 内部監査員養成および内部監査の実施
- PRP検証活動の実施
- トレーサビリティ、模擬リコールテストの実施
- 模擬緊急事態対応訓練
- マネジメントレビューの実施
- 【FSMS文書の作成・整備】
-
- 食品安全方針の制定
- 食品安全目標の設定
- 食品安全マニュアルの整備
- 前提条件プログラム(一般衛生管理、PRP規定)の作成
- 各種手順書、帳票類の整備
- 【HACCPシステムの構築】
-
- 原材料/製品特性の明確化
- フローダイヤグラムの作成、検証
- 危害要因分析の実施
- OPRP/HACCPプランの策定
- 検証プランの策定


FSSC22000の認証を受けて
FSSC22000は食品安全マネジメントシステムの国際規格なので、原文は全て英語表記です。初めに仕組みを知るために使用したテキストは、原文を和訳したものでしたが、意訳的で原文のニュアンスとは異なっており、また専門用語や日常生活で使わない表現が多く、日本語ですら理解が困難でした。分からない表現は、辞書を引いたり、前後の表現から適切だと思う日本語を類推し再翻訳したりと、納得がいくまで読み込む作業に大変苦労しました。
活動をはじめた当時の私は入社2年目で、それまで会話がなかった従業員もおり、どうやってチームをまとめるか非常に悩みました。まずは相手を知ること、自分を知ってもらうために、コミュニケーションをとることに重きを置きました。更には現場の知識も不足していたので、直接工場に足を運び、仕事の流れを自分の目で確認し、実際に作業を行いました。また、FSSC取得に際し、チーム全体で勉強会を定期的に開催しました。はじめは、抵抗や戸惑いがあるメンバーもいましたが、だんだんとチーム全体がまとまっていくことを実感しました。
FSSC22000認証を受けた時は、これまでにないほどの達成感と安堵感に満たされました。月一回の勉強会は現在も継続しており、手垢のついたテキストは、今では大切な相棒となっています。常に改善・継続を求められる規格と共に、常にスキルアップしていく所存です。

食品安全チームリーダー
磯 和也

